夏は緑の香り

わかばのブログにようこそ!最近考えていること、感じていることを素直に書いてみようと思います。

オンライン授業を一週間受けてみて

Zoomでの授業が試験的に始まった一週間。私は大学の中でも割としっかり授業に参加するたちなので、授業時間中はしっかりwifiの近くに座って、PC画面と向き合っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの教育機関がオンライン授業なるものを試みているようだが、学生の立場から一週間やってみて気づいたオンライン授業の良い点や悪い点を述べてみようと思う。

画面共有は使える

オンライン授業で対面授業よりも優れていると思ったのはこの点である。私は目があまり良くないたちなので、大教室などで前方の席が取れなかった時は、スライドが見にくい、板書が見にくいというのは日常茶飯事である。ところが画面共有なら、この問題がすんなり解決する。先生の方も、スライドの文字を大きくするというようなことに気を遣わなくてもよくなるので、資料が作りやすいとおっしゃっていた。また、オンラインだと実際に板書を書くことができないという懸念があるが、ホワイトボードも共有するというこの機能やMacならiPadとのミラーリングなどが使える。書いてから映し出されるまでの映像があまり滑らかでないため、多少違和感も感じるが、学生側としてはあまり問題ないと思う。

さらに、この画面共有、学生の方からの発信にも使える。対面授業で発言していたことでも、文字や図で映し出すと伝わりやすいという場合がある。例えば、英語の授業の和訳など、予習してきて作成した文章を読んでも、まあ大体そんな感じです、というようなレスポンスしか対面授業ではもらえなかったが、文字を実際に映し出すと、ここの部分が具体的にどう違う、というようなことを分析してもらいやすくなる。また、自分の考えなどを図で示したい時、わざわざ前に行って黒板に書かなくても、手元のデバイスで処理できるし他の学生や先生にも見せやすいので非常にやりやすい。

発言はできるが…

オンライン授業は学生側からの発信ができないので学習効率が低下する、という意見があるが、これは動画配信がたの授業に限ると思う。ライブ配信ならば、学生の方から話しかけたり、挙手をしたり、文面で質問したりすることも可能である。少人数、30人程度なら、いきなりミュートを外して、すみません、と割り込むこともできるが、大人数の授業になるとそうもいかないので、挙手かチャットで質問という形になる。ここで少し問題が発生する。チャットや挙手が先生に気づかれにくいのである。特に画面共有をしている最中だと、先生は自分の資料に注目して話しているので、画面の横や下に小さく表示がされても気づかないのである。私の大学では、この問題に対してチャットや挙手に気づいて先生にお知らせする係を学生の中から決めるという方法で対処しているが(ちなみにこの係になった学生には謝礼が出るそうである)、質問が出るたびに不自然に授業が中断してしまい集中がきれやすくなってしまうのであまり良くないと思う。

一日中PCの画面を見ていると…

目が疲れるのである。ましてや自粛ムードで外にあまり出られず、明るい場所で、自然光で目を休めるという機会が減っているので、これはかなり辛い。私の大学は105分授業で、それが大体1日4コマであるから、授業を受けるだけで7時間PC画面を見ていることになるし、課題もオンライン提出であるから、それをやる2、3時間とSNS関係や調べ物の時間を合わせると優に1日10時間を越してしまうのである。おかげで夜は外出していないので体力を使っていないのに眠くなるので一概に悪いとも言えないが、今までPCやスマホを勉強の障害物のように考えてほとんど使ってこなかったであろう多くの新大学1年生にとっては、結構辛いと思う。

兄弟との折り合い

家族の中で自分だけがオンライン授業なら良いのだが、兄弟もオンライン授業だと多々問題が発生する。まず、物理的にPCが足りないという問題である。現に私の家族は3人兄弟であるが、普通に動作するPCは2台、タブレットが2台という状況である。自分は自分のPCで受講しているので問題ないのだが、他の誰か一人はタブレットでオンライン授業を受けなければならない。タブレットの性能によっては非常に授業が受けづらいことも予想される。次に起こるのはwifiに繋がりやすく、静かな場所の取り合いである。オンライン授業では、PCのスピーカー機能やマイク機能を使うので、隣に人がいるとやりにくい。というか兄弟に自分の学校での様子を見られるのは互いに気まずいのでこういう争いが起こるわけである。一人一人別の部屋を持っていればいいが、オンライン授業が始まるからと言って、学校や国が家の部屋を増やしてくれるわけはないのだ。

 

やっぱり対面の方が楽しい

上に述べたように、オンライン授業が授業として成り立たないなどと、過度に悪評価を受ける筋合いはない。きちんと利用すれば、学生と教員の相互コミュニケーションも可能であるし、オンラインの方が優れている部分もある。この世の中の状況においては積極的に利用しても良いのではないかと思う。一方で、家に閉じこもり、PCに向かい続けるとなるとそれなりにメンタルがやられてくるし、目もやられてくる。授業中に友人と先生あそこ間違えてね、あ、ほんとだ、というようなこともできない。楽しいいわゆる雑談の時間も皆無である。

また大学のキャンパスに行けるのがいつなのかはわからないが、早く友人とともに授業を受けたいなと思う。